出張や学会。
あわただしく6月へ。
フランス革命を生きた「テロリスト」 ルカルパンティエの生涯 (NHKブックス)
- 作者: 遅塚忠躬
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「1973年を政治的に特徴づける山岳派の独裁と恐怖政治(テロリズム)をあらためて直視し,フランス革命が独裁とテロリズムに帰結したのはなぜかを問い,さらに,その革命的テロリズムの歴史的意味を問わなければならない」(16頁)
「私は,歴史学の諸目的を大別すれば,第一に,過去から現在への歴史の推移の脈絡を知ること(動態的構造分析),第二に,現在との対比において過去の生活のあり方を知ること(静態的状況比較),そして第三に,歴史のなかに生きた人間たちの足跡を知ること(個性記述),であると考えている。」(28頁)
「独裁とテロルがフランス革命の構造そのものから生まれたのと同様に,社会的デモクラシーの理念もまたフランス革命の構造から生まれたものであって,どちらも,ひとつながりのフランス革命の所産」(223頁)