日本史,アメリカ政治

懸念事項がいくつか。
がんばろう。

陰謀史観 (新潮新書)

陰謀史観 (新潮新書)

分裂するアメリカ (幻冬舎新書)

分裂するアメリカ (幻冬舎新書)

「政治に熱い思いをもっている層と無関心な層の『分裂』のほうが,実は深い溝となっていることだ。……略……
 真ん中の無党派をおいてきぼりにして,左右がどんどん先鋭化している。右派と左派の相互理解が難しくなっているようにみえて,実は『政治的な層』と『非政治的な層』が会話を成立させるための共通言語が失われている。」(11頁)
民主党やリベラル派は『チェンジが起きない』と幻滅している。しかし,ティーパーティー活動家は,『チェンジがどんどん実行されている』『チェンジがされてしまった』と嘆いている。」(73頁)
オバマの言う『1つのアメリカ』は,保守/リベラルや人種エスニシティの分裂をデファクトのものとして認めた上で,もう1層別の統合的な『アメリカ』というアイデンティティというアイデンティティももつ『二重性』の勧めである。」(253頁)

そのほか
酒井啓子「『私の名前を憶えてほしい』」『みすず』2012年5月。
田原総一郎・与那覇潤(対談)「『中国化』する日本のこれから。」『潮』2012年6月。
遠藤剛「北ミサイル発射で露呈した日本の危機管理のお粗末」『中央公論』2012年6月。
山崎正和「(戦争,外交交渉,そして国際会議)会議は劇場,言葉が勝負する」同上。
伊奈久喜「影薄れるG8サミットと日本の首相の存在感」同上。
畠山襄「国際交渉の現場から得た教訓」同上。
細谷雄一「(リシュリューメッテルニヒビスマルク……)世界史を動かした会議と宰相たち」同上。
村田晃嗣レーガンサッチャー,指導者たちの絆――八十年代が振り返られる理由」同上。
坂本義和粕谷一希氏の『疑問』について」同上。