日本政治,法律学

今週末は完全にお休み。

政権交代とは何だったのか (岩波新書)

政権交代とは何だったのか (岩波新書)

 「政権交代から二年経って,民主党らしさとは何かが問われている。…略…
 もはや,民主党らしさとは,口先で正論を唱えながら,力の強い者に迎合するということを意味すると言われても仕方ない。」(31頁)
 「政権交代の積極的な成果は,次の二点に見出すことができる。
 一つは可能性のアート(芸術)としての政治の意味を,私たちははじめて理解できたということである。…略…
 もう一つは,政策形成過程がある程度開放されて,多元的になったということである。」(44-45頁)
 「政権交代の意義づけについて,民主党と臨調型政治学(二一世紀臨調に集まる政治学者が展開した議論←引用者補足)には,統治形式への関心の偏重という共通点がある。」(181頁)

民法改正を考える (岩波新書)

民法改正を考える (岩波新書)

 民法と何か,民法改正とは何か,そしてその意義は何か。これらの問題を考えるための基礎となる知識や考え方を提供してくれる書。歴史を遡ったり,同時代的に進行している東アジア諸国民法改正の動向にもふれられていたりして,コンパクトながら非常に示唆に富む一冊。