戦争

束の間の休息(休んでいる場合ではないのかもしれないけど)。

戦争と人間の歴史―人間はなぜ戦争をするのか? (刀水歴史全書)

戦争と人間の歴史―人間はなぜ戦争をするのか? (刀水歴史全書)

「二十世紀になって初めて,戦争の恐怖は,食料欠乏や病気に結びついた原初の不安よりも,ついにまさったのです。」(48頁)

「〜,ごく最近まで,国家とは,国内の法と秩序についてのまったく大雑把なサービスのほかはほとんど何も与えないで,時には非常に多くを取り立てていたのです。」(82頁)

「病気と同じように,戦争は変異する能力をもっており,とくにそれを制限したり除去したりしようとする努力と出会うと,きわめてすみやかに変異してしまいます。戦争とは,ある集団的な目的のために行なわれる集団的な殺人である,というのが,戦争を定義しようと試みて,私が進むことのできる限界です。」(166頁)

「 暴力は,法の支配が用いることのできるもっとも恐ろしい道具です。もし戦争を終わりにしようとする努力が実を結ぶのを見たいと思うのでしたら,戦争の原因を検討することに尻込みしてはなりません。同じように,暴力が行使されるのに尻込みしてはならず,また,平和の大義のために力を執行する名誉ある戦士たちに栄誉を与えることに尻込みしてはならないのです。」(172頁)